第39回 門限を守らない理由

~ミドリさん宅にて~

ミドリさん
門限を守る子と守らない子の違いはなに?
アゲアゲくん
帰りたいか、帰りたくないか、ですよ。
ミドリさん
・・・。そのままじゃない。
アゲアゲくん
そのままですね。
アゲアゲくん
帰りたくなるようにすればいいのですよ。
ミドリさん
どうやってさ?
アゲアゲくん
子どもが一番ほしいものを渡すのです。
ミドリさん
お金?
アゲアゲくん
違います。
ミドリさん
なに?
アゲアゲくん
愛情です。
ミドリさん
愛情・・・。
アゲアゲくん
家族喧嘩はね。愛情を言わないからもめるのです。
ミドリさん
・・・。え?そうかな。
アゲアゲくん
理屈、正義や常識を語ると必ず揉めるのが家なのですよ。
アゲアゲくん
サイアクの場合を言いましょう。
アゲアゲくん
理屈を言い合い、負の感情をぶつけ合う。
アゲアゲくん
これだと絶対に門限は解決しないです。
ミドリさん
・・。そうだね。反省。
アゲアゲくん
常識を出すとね。子どもは引くしかない。
アゲアゲくん
内心では納得してないのですね。
アゲアゲくん
門限を守らないのは愛情が確認できないから。
アゲアゲくん
門限を守るのは愛情を確認出来ているから。
ミドリさん
ちょっと難しいね。
アゲアゲくん
では。
アゲアゲくん
「理屈ではない」とまず意識しましょう。
ミドリさん
それで守るようになる?
アゲアゲくん
なります。
ミドリさん
うーん。具体的には?
アゲアゲくん
帰りたくないから帰らない。
アゲアゲくん
この意味をね。深く考えてください。
アゲアゲくん
ミドリさんはなぜ門限を守ってもらいたいのでしょう?
ミドリさん
守るのは当たり前じゃないの。
アゲアゲくん
当たり前だから守るのですか?
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
それが帰りたくない理由なのですよ
ミドリさん
当たり前を理由に帰りたくない??
アゲアゲくん
誰だってそうじゃないですか。
ミドリさん
そうだけど・・・。
アゲアゲくん
お気持ち分かるつもりです。
アゲアゲくん
でもそこはね。合わせてもらえませんか。
ミドリさん
・・・。うーん。
アゲアゲくん
門限は守ってもらいましょう。
アゲアゲくん
取り返しのつかない事件に巻き込まれるかもしれません。
ミドリさん
毎年のように未成年の事件が起こるもんね。
アゲアゲくん
縁起でもないですが。
アゲアゲくん
想像してみてください。
アゲアゲくん
お子さんが事件に巻き込まれる姿を。
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
あぁ、分かったよ。大事なことが。
アゲアゲくん
良かったです。
ミドリさん
遅く帰るのは危険だから早く帰ってきて。
ミドリさん
これだね。
アゲアゲくん
そうです!
ミドリさん
アナタの身が心配だから帰ってきてもらうんだね。
アゲアゲくん
そうです!
アゲアゲくん
ではやってみましょう。
ミドリさん
うん。最近ケーイチ(中3)の帰りが遅いからさ。
ミドリさん
伝えてみるよ!

~翌日・夜遅く~

ケイイチ
ただいまー。
ミドリさん
きた!
ミドリさん
おかえりー。
ミドリさん
あのさー。
ケイイチ
なに?
ミドリさん
帰りが遅いとさー。心配なっちゃうから。
ケイイチ
あぁ。
ミドリさん
夜も危ないし。早く帰ってきて。
ケイイチ
うん。連絡するよ。
ミドリさん
ふー。言えたかな。
アゲアゲくん
良かったですよ。
ミドリさん
気持ちを言うって難しいね。
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
ただ人間の悩みは気持ちが分からないから。これにつきます。
ミドリさん
・・?
アゲアゲくん
自分の気持ちと相手の気持ちが分からない。
アゲアゲくん
だから人は悩むのですよ。
ミドリさん
あぁ、今回がそうだったね。
アゲアゲくん
お子さんは、親御さんの気持ちが分からないのです。
ミドリさん
だから悩んでいるのか。
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
隠すのは理屈や常識や当たり前。気をつけてくださいね。
ミドリさん
そうだね。
アゲアゲくん
門限は守ってもらいましょう。
アゲアゲくん
方法は気持ちを言うこと!愛情です!

 

 

反抗の理由は全部同じ

門限を守らないのは小学校高学年から高校生くらいまでだと思います。

この年代、反抗の理由は愛情の一言で集約できます。

 

邪魔をするのは理屈や常識です。

 

コツはお子さんが危険な事件に巻き込まれることを想像すること。

何が一番大事か浮かんでくると思います。

 

その気持ちをそのままに伝えてください。

怒るより、罰則より、説得より。

数百倍の効果が必ずあります。

 

最初は結果がでないかもしれません。

愛情とは浸透していくものです。

 

じわり、ゆっくり伝わっていきますから。

 

感情を言うのが苦手。

そんな方もおられます。

 

そのような場合は、当サイト「サゲる親とアゲる親」をご覧ください。

アゲアゲくんが語るアゲ親学。

感情を蘇らすための方法です。

 

全部理由がありますから。

親子仲を良くします。それがアゲ親学です。