第10回 優しい母とは?

 

ショッピングモール・オモチャ売り場

ゆうすけ
あ!仮面ライダー!
ミドリさん
うわ。見つけちゃった。
ミドリさん
ほら、行くよ。
ゆうすけ
・・・。じー。
ミドリさん
ヤバイ。夢中モードになっちゃった。
ミドリさん
ゆーすけ買物行こう?
ゆうすけ
・・・。じー。
ミドリさん
イラ💢
ミドリさん
イカンイカン。しばらく待つか・・・。

 

10分後

ミドリさん
あぁ、またやってしまった・・・。
ミドリさん
「優しい母になるんだ」っていっぱい勉強して・・・。
ミドリさん
セラピー通って頑張っているつもりなのに・・・
ミドリさん
なんで私は変われないんだろう・・・。
ゆうすけ
えーん、えーん!
ミドリさん
あー!なんで優しくなれないのー!??

ミドリさん宅

ミドリさん
ただいまー。
アゲアゲくん
あっはっっははーっ♪
ミドリさん
テレビ観てるのか・・・。のんきだな。
ミドリさん
アゲアゲくーん!私またやっちゃったよー
アゲアゲくん
あーはっはっは♪そこでタライって
ミドリさん
今日また怒っちゃったー!
アゲアゲくん
あーはっはっは♪ナイスツッコミ!
ミドリさん
ねーアゲ親学話してよ?マジメに聞くからー。
アゲアゲくん
ぎゃはははー♪志村うしろー!
ミドリさん
きけー!
アゲアゲくん
おぉ!ミドリさんお帰りなさい!
アゲアゲくん
「ドリフ」は天才ですね。
ミドリさん
随分古いの観てるのね。
ミドリさん
・・じゃなくて!
ミドリさん
私、やってしまいました。
アゲアゲくん
なにを?
ミドリさん
今日、また怒っちゃったよ
アゲアゲくん
・・・。
ミドリさん
子育て本読みあさってさー。大学受験より勉強してるよ!!!
ミドリさん
ママ友の意見も聞いて、たまひよ読んで、セラピー受けて・・・。
ミドリさん
今日も「怒っちゃダメだ」と思ってたのにー
ミドリさん
なんでこうなるんだろー!!
アゲアゲくん
何があったんですか?
ミドリさん
イオンで買物しててね。ゆーすけが駄々こねた。
ミドリさん
最初は優しく注意出来てたんだけど。
アゲアゲくん
ふむふむ。
ミドリさん
だんだん腹立ってきて・・キレちゃった・・・。
アゲアゲくん
・・・。
ミドリさん
同じこと何度繰り返しているんだろう・・・。
ミドリさん
叩くし、怒鳴るしさ・・。ヒステリーになることもあるんだ・・。
アゲアゲくん
ミドリさん。
アゲアゲくん
怒ってもいいし、許してもいいし、サボってもいいのですよ。
ミドリさん
え?
アゲアゲくん
僕が心配なのは、後悔されていることです。
ミドリさん
怒って後悔しないってある??
アゲアゲくん
いっぱいあるじゃないですか。
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
・・そうか。
アゲアゲくん
もっと自由にやっていいんですよ。
アゲアゲくん
本通りにやらなくてもいいのです。
ミドリさん
本通りにやらなくていい?
アゲアゲくん
はい。悩みが増してまた本を買う。
アゲアゲくん
この繰り返しになる人が多いのですよ。
ミドリさん
・・そうだね。
アゲアゲくん
どうしていいか分からないんですね?
ミドリさん
うん・・・。
ミドリさん
「優しくしたいのに、カラダが動かない」
ミドリさん
「抱っこして」と言われても正直面倒くさい。
ミドリさん
「この子が悪いんじゃないでしょ?」
ミドリさん
「なんで出来ないの?」
ミドリさん
自分を責める私がいるの。
ミドリさん
でも、言葉になるのはキツい言い方なんだ。
アゲアゲくん
・・。そうですか。
ミドリさん
どうしたらいいのかな?
アゲアゲくん
僕が提案するのは「丸ごと入れ替える」です。
ミドリさん
丸ごと?
アゲアゲくん
ミドリさんは絡み合った糸ではないでしょうか。
アゲアゲくん
複雑になりすぎて、解く意欲も削がれてしまう。
アゲアゲくん
なんでこんなことになったのか、と思考がグルグルしている。
ミドリさん
うん。そうかも。
アゲアゲくん
ではマインドを変えましょう。
ミドリさん
マインド?
アゲアゲくん
考え方のことです。
アゲアゲくん
マインドが変われば、全部丸ごと入れ替わります!
ミドリさん
どうするの?
アゲアゲくん
あるお母さんの話をしましょう。
ミドリさん
アゲアゲくん
お母さんは「優しい母になりたい」と思っていました。
アゲアゲくん
ただ実際は叩いたり、怒鳴り散らしたり。
アゲアゲくん
ある日、三歳の子を連れてコンビニへ行きました。
アゲアゲくん
子どもは「オマケつきのお菓子」をねだってきました。非常にイライラしたそうです。
アゲアゲくん
夜中に子どもが「マックシェイク飲みたい!」と騒ぎ始めました。
アゲアゲくん
「夜中にマクドナルド行くのはおかしいでしょ!」といって、怒ったそうです。
アゲアゲくん
ここまで聞いてどう思いますか?
ミドリさん
私と同じだね、そのお母さん・・・気持ち分かる。
アゲアゲくん
ただそのお母さんは、変わりました。
アゲアゲくん
コンビニでは、一緒に懸賞付のお菓子を買って楽しむようになった。
ミドリさん
アゲアゲくん
「お金ないの。ゴメンね-」と笑って言えるようになった。
アゲアゲくん
夜中に「よーし!行くかー!」と車でマクドナルドへ行くようになりました。楽しんでいっているのです。
ミドリさん
正反対じゃん!
ミドリさん
なんで?なんでそうなれたの?
アゲアゲくん
マインドを変えたんですね。そのお母さんは。
ミドリさん
どう変えたの?
アゲアゲくん
戦いを捨てたのです。
ミドリさん
戦い?
アゲアゲくん
子育ては戦いじゃないのです。
ミドリさん
戦いじゃない・・・。
アゲアゲくん
例えば今日ね。
アゲアゲくん
ゆーすけ君に腹が立ったと思います。
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
「正しいやり方勉強しているのに、なんでやらないの?」
アゲアゲくん
「ワガママを言うのは間違いだ」
アゲアゲくん
そんな正しさ
アゲアゲくん
「いつまで経っても成長していない」
アゲアゲくん
「あの子に比べてウチの子は」
アゲアゲくん
そんな争い
アゲアゲくん
沢山抱えているのではないでしょうか。
ミドリさん
うん。気づいた!抱えているよ!
アゲアゲくん
そうだと思います。大丈夫!変われるから!
ミドリさん
私、正しさや争いの感覚強いのかな・・。
アゲアゲくん
世の中が正解や争いにまみれていますからね。
ミドリさん
炎上騒ぎや受験戦争とか?
アゲアゲくん
そうですね。
ミドリさん
そっか。
アゲアゲくん
ちょっと休憩しましょう。コーヒータイム。
アゲアゲくん
どうぞ。
ミドリさん
ありがとう。
ミドリさん
ずず・・
ミドリさん
ふぅー。
ミドリさん
私さ、本とか先生の意見聞いちゃう方だと思うんだ。
ミドリさん
これもあんまり良くないのかな。
アゲアゲくん
参考にする程度でいいのですよ。
ミドリさん
その通りにやらなくていいのか。
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
ていうかその通りにはならないのが普通なのですよ。
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
はぁー。
アゲアゲくん
どうしたんですか??
ミドリさん
今ね、肩の荷が下りた気がする。
アゲアゲくん
ずっと背負われていたんですね。
ミドリさん
背中のあたりが楽になったよ。
アゲアゲくん
良かった。
アゲアゲくん
僕の話すのは心のアゲ親学!
アゲアゲくん
  アゲ親学が大事にしているのは調和です。
ミドリさん
調和?
アゲアゲくん
子育ては調和なのです。
ミドリさん
仲良しなのか。
アゲアゲくん
はい。仲間なのですね。
アゲアゲくん
アゲ親は争わない。比べない。
アゲアゲくん
私とアナタの関係でありマイルール。
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
そっちの方が楽しそうだなぁ。
アゲアゲくん
そうそう。
アゲアゲくん
調和にいると、子育てが嬉しいや楽しいになるのです。
アゲアゲくん
人とは喜び。働くのも嬉しさ。生きるって楽しいこと。
ミドリさん
・・・。そ、そんな人がいるの??
アゲアゲくん
はい。誰でもアゲ親になれますよ。
アゲアゲくん
僕をみてください。僕はやりたいことしかやらない!
ミドリさん
ダメじゃん!
アゲアゲくん
ガクっ!
アゲアゲくん
いやいや、そうじゃなくて。
アゲアゲくん
もっとお気楽でいいのですよ。
ミドリさん
そうなのか。
ミドリさん
私もそうなれるのかな・・・。
アゲアゲくん
今まで失敗ばっかりだと思っていましたか?
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
そんなことないですから。
アゲアゲくん
ミドリさんは幸せに、優しいお母さんになれますよ。
ミドリさん
そ、そう?
アゲアゲくん
僕たちアゲ者(アゲアゲくんのこと)は心が見えるのです。
アゲアゲくん
冷たい言動の中にね。
アゲアゲくん
暖かい心があることを僕は知っています。
ミドリさん
・・・。うれしい。
アゲアゲくん
子どもは時代は緩さ、喜びの時期。
アゲアゲくん
沢山嬉しいことしてから、正しいを学んでいく。
アゲアゲくん
やがて子どもは気づきます。
アゲアゲくん
「この嬉しさはお母さんのおかげだ」って。
アゲアゲくん
「お母さんありがとう」って思うんです。
ミドリさん
私、そんなお母さんでいたいな。
アゲアゲくん
そのときにね。ル-ルや正しさも取り入れますから。
アゲアゲくん
親孝行もそうやって起こるものですよ。
ミドリさん
!!!
アゲアゲくん
親孝行は「嬉しさ」なんです。感謝なんです。
ミドリさん
わ、私はなにかとんでもない勘違いをしてた気がする・・・。
アゲアゲくん
サゲ親がどうなっていくかを話していいですか?
ミドリさん
お願い。
アゲアゲくん
サゲ親は、ずっと戦うのです。
アゲアゲくん
国と同じですね。戦いを続けたら破滅しかない。
アゲアゲくん
「正しい。争いには勝った。けど嬉しくないぞ??」って思うのです。
アゲアゲくん
・・・。もうこの先は言わないでいいですよね。
ミドリさん
虚しい気持ちになっちゃうんだね。
アゲアゲくん
そうですね。
アゲアゲくん
練習問題やってみましょう。
ミドリさん
練習?
アゲアゲくん
はい。何事も練習すれば上手になります。
アゲアゲくん
一緒にお買い物行きましょう。
ミドリさん
うん。
ねぇ、ママー。仮面ライダー買ってよー。
ミドリさん
きた!
アゲアゲくん
ミドリさん。戦いじゃないですよ!
ミドリさん
そうか。
ミドリさん
今日くらい買ってあげようかな。値段いくらだろ?
ミドリさん
げ!1万円。
ミドリさん
えーと。
ミドリさん
ゆーすけ。これ高いからダメだよ。お誕生日まで待とう?
え?やだー!
ミドリさん
いやいやダメだよ。さすがにこれは。
うえーん。
ミドリさん
ムリか!気を紛らわすため帰ろう!
アゲアゲくん
ミドリさん
ほら!ゆーすけ帰ろう!帰ってゲームしよう!
うぅ・・。

帰宅

ミドリさん
結局、ゆーすけ泣かせちゃった。
アゲアゲくん
ふっふっふ。
ミドリさん
アゲアゲくん
とんでもない!
ミドリさん
え?
アゲアゲくん
さっきのミドリさんバッチリでした!
ミドリさん
泣いちゃったよ?
アゲアゲくん
でも、激怒してないですよね。
ミドリさん
あぁ、そうだね。
アゲアゲくん
調和だったのです。
アゲアゲくん
話し方や断り方がね。柔らかくなるんです。
ミドリさん
なるほど。
アゲアゲくん
解決策もお見事でした。
アゲアゲくん
気持ち切り替えるために帰ったんですよね?
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
それはなぜ?
ミドリさん
ゆーすけの気持ちが楽になるから。
アゲアゲくん
それって優しさじゃないですか?
ミドリさん
ミドリさん
つ、つかめたかもしんない・・・。
アゲアゲくん
バッチリですよっ!
ミドリさん
ありがとー!光が見えてきたよー!
アゲアゲくん
それがアゲアゲ!アゲ親の感覚ですー♪
ミドリさん
私、今度こそ変われるかな!?
アゲアゲくん
はい!僕がついてます!

 

 

優しいお母さんになる方法とは

マインドが変わる人はきっかけがあります。

 

あるお母さんの話です。

年齢は40代。お子さんは高校生になられています。

 

お子さんに対して、厳しいしつけをしていました。

成績が悪いと励まし、学校の行き渋りがあれば無理矢理押し出していました。

 

お子さんが中学一年生のときに、作文を読んだのです。

内容はお母さんに謝っている文章でした。

 

お母さんは読んだとき、強い違和感を覚えました。

「この子にヒドいことをしてしまっていたのではないか」と思えたのです。

 

お子さんは不登校になりました。

「もうダメだ。私が家族を壊しているんだ」

お母さんはそう思ったそうです。

 

これがこのお母さんにとっての「夜明け」でした。

 

「自分の考え方が違うのではないか」

「優しい母になりたい」

 

この気づきは夜明けの合図です。

 

「自分が悪いのではないか」

こう思うのは辛いことです。

 

ただそれは意味ある辛さです。

今までは「これじゃない」と分かるための下積みだったのです。

 

気づいたアナタは、ここからVの字で上がっていけるでしょう。

アゲ親学はその加速装置です。

 

想像してみてください。

 

子どもにときめくアナタがいます。

優しくしたくて、たまらない気持ちになっています。

「この子から好かれている」という実感を得ています。

 

自己否定の嵐は終わらせることが出来ます。

 

子育て本10冊読む以上の効果があると自負しています。

 

「優しいお母さんになりたい」

アゲアゲくんがアナタをフルサポートします。

 

試しに第0回も読んでみてください。

愛せる母親になる方法とその物語

第0回 ミドリさんとアゲアゲくん。 ~公

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