第45回 ウソも方便

商店街・お買い物中

ミドリさん
はぁー。重い。
アゲアゲくん
いっぱい買いましたねー。
ミドリさん
和菓子屋さん寄っていい?
アゲアゲくん
はい!

 

和菓子の店・百鳥(ももとり)

アゲアゲくん
和菓子買うって珍しいですね。
ミドリさん
ウチは洋菓子派だからね。
店員
お買い上げありがとうございました。
アゲアゲくん
なんでまた和菓子なんですか?
ミドリさん
「買ってこい」ってうるさいのよ。
アゲアゲくん
誰が?
ミドリさん
父さん。
アゲアゲくん
これお父さんへのお土産?
ミドリさん
そうだよ。
アゲアゲくん
ミドリさんはお父さん、苦手なのでは?
ミドリさん
そうだね。母さんよりキツいからね。
アゲアゲくん
嫌いだけどお土産を買ったのですか?
ミドリさん
仕方ないよ。
アゲアゲくん
・・・。
ミドリさん
年末にね。実家帰らないといけないの。
ミドリさん
これで機嫌良くなるなら安いものだよ。
アゲアゲくん
気が乗らない買物だったんですね。
ミドリさん
そうだねぇ。
アゲアゲくん
・・・。
アゲアゲくん
なぜ実家に帰らないといけないのでしょう?
ミドリさん
お正月だから。
アゲアゲくん
理由になってないですよ?
ミドリさん
え?
アゲアゲくん
実家に帰りたい?
ミドリさん
ううん。帰りたくない。
アゲアゲくん
なら帰らないのが普通ですよ。
ミドリさん
いやいや。帰るのが普通でしょ。
アゲアゲくん
サゲ親はねっ!
ミドリさん
・・あ。まさか。
アゲアゲくん
アゲ親は帰らないですよ。
ミドリさん
だって帰りたくないから?
アゲアゲくん
そうそう。
ミドリさん
・・・。
アゲアゲくん
帰省って義務じゃないですからね。
ミドリさん
・・まぁ、そうか。
アゲアゲくん
「労働の義務」はあるけど「帰省の義務」はない!
ミドリさん
そういう理屈もあるのね。
アゲアゲくん
「正当な理由がないと断っちゃいけない」
アゲアゲくん
 そう思いますよね。
ミドリさん
そう思ってるんですけど。
アゲアゲくん
「行きたくない」も正当な理由になるのですよ。
ミドリさん
えー!?でもでもさ!
ミドリさん
「行きたくない」って言えないじゃないー!?
アゲアゲくん
ウソつけばいいんですよ。あっさり。
ミドリさん
ががーーん!!
ミドリさん
ウソ!?いや、ホントなの?
アゲアゲくん
世の中は本音と建て前で成り立っているんですね!
ミドリさん
・・・もしかして、みんな結構ウソついてるのかな。
アゲアゲくん
はい!
ミドリさん
そ、そうなのか・・。
アゲアゲくん
「自分って嘘つきなんですよ、あっはっは」
アゲアゲくん
って誰も白状しないでしょ?
ミドリさん
言わないね。
アゲアゲくん
言わないのは建前。
アゲアゲくん
みんなしれっとウソついてますよ。
ミドリさん
アゲ親も?
アゲアゲくん
はい。優しい人だってウソつきますからね。
ミドリさん
・・私はマジメにやり過ぎてたの?
アゲアゲくん
そこがミドリさんの良いトコですよ。
ミドリさん
・・そう言ってもらえると助かるー。
アゲアゲくん
僕の好きなトコもそこですから!
ミドリさん
ありがと。ストレートだね
アゲアゲくん
良いお母さんになれる要素たくさん持っているのですよ!もう良いお母さんだけどね!
ミドリさん
そうなのかなー。私、自信ないんだけどー。
アゲアゲくん
そのうち「私、良い感じ♪うふふ♪」ってなれますから。
ミドリさん
「うふふ」は分かんないけど、楽しみだな。
アゲアゲくん
今回の件ではね。
アゲアゲくん
「自分が嫌だったらそれも正当な理由になる」
アゲアゲくん
これを覚えましょう!
ミドリさん
誰が教えてくれないよねぇ。
アゲアゲくん
正直もウソもどっちも大事なんですよね。
アゲアゲくん
ちょっとお茶しませんか?
ミドリさん
そうだね。
アゲアゲくん
ミドリさんはもっと自分の気持ち大切にしていいですよ。
ミドリさん
うん・・・。
アゲアゲくん
ワガママに生きるくらいで丁度いいバランスです。
ミドリさん
うーむ。そうだったのか・・。
ミドリさん
「実家帰りたくない」って気持ちを大切にすればいいのかな?
アゲアゲくん
そうそう。
アゲアゲくん
そりゃね。
アゲアゲくん
帰省しないことで、ご両親はイヤな思いをするでしょう。
アゲアゲくん
でも行けばミドリさんが嫌な思いをしてしまう。
ミドリさん
うーん。そうなんだよ。
アゲアゲくん
どちらも、そこそこに満足。傷つかない方法。
アゲアゲくん
折衷案は必ずありますよ。
ミドリさん
そっか。考えよう。
アゲアゲくん
うんうん。
ミドリさん
私が行かない方向で・・・。
アゲアゲくん
うんうん。
ミドリさん
角が立たない言い訳をしておく。
アゲアゲくん
そうそう。
ミドリさん
んー贈り物でも贈るかぁ??奮発したやつ!
アゲアゲくん
それも一つですね!
アゲアゲくん
帰省しない代りに何か贈る。電話する。なんだって方法はあります!
ミドリさん
そっか。「逃げられない」って思い込んでた気がする。
アゲアゲくん
逃げていいですからね。ホントに。
アゲアゲくん
さて、どうしましょう?
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
ウソついちゃうか。
アゲアゲくん
そうしましょう。良い笑顔だ!
ミドリさん
さっき買ったお菓子だけ贈ろうかな。
アゲアゲくん
そうですね。
アゲアゲくん
代りに、このお菓子たちが帰省するということで。
ミドリさん
よろしくお願いします。お菓子様。
ミドリさん
・・・。もうちょっと買っておこうかな。
アゲアゲくん
ではさっきの和菓子屋さん行きますか!
ミドリさん
うん。

 

本音と建て前

さすがに学校で「ウソついてもいいよ」とは教えてくれませんよね。

「ウソも方便」と言いますが、自分を守るウソは方便です。

 

この世にはアゲアゲの感覚を持つ人と、サゲサゲに生きる人がいます。

アゲアゲは気持ち重視です。

「嫌な気持ちも正当な理由になる」と思っています。

 

実はこれでOKなのです。

 

お盆や年末年始。

帰省しなくてもいいんですよ。

 

アゲ親になると本音と建て前の使い方が上手になります。

ぜひ参考にしてください。