第7回 何がダメになるの?

~ミドリさん宅~

ミドリさん
むー。
アゲアゲくん
どうしたんですか?
ミドリさん
んー。
アゲアゲくん
・・?
ミドリさん
いや、でも・・・。
ミドリさん
あー分かんない!
アゲアゲくん
あっはっは。
ミドリさん
ちょっと!アゲアゲくん聞いてよっ!?
アゲアゲくん
えー?いまさら・・。
ミドリさん
ウチの子がね、「運動会出たくない!」って言い出しちゃった。
アゲアゲくん
出なくていいですよ。
ミドリさん
・・・。は?
アゲアゲくん
ミドリさんは何に悩んでいるのですか?
ミドリさん
どうやったら運動会出るかなって。
アゲアゲくん
説得の方法?
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
うーん。
ミドリさん
何がマズイのかしら??
アゲアゲくん
ミドリさんはどんなお母さんでいたいですか?
ミドリさん
優しい母でいたい。子どもたちと仲良くしたい。
アゲアゲくん
なるほど。いいですね。
アゲアゲくん
世の中には「アゲ親」と「サゲ親」がいます。
アゲアゲくん
アゲ親は、子どもと信頼関係が築けます。
アゲアゲくん
サゲ親は築けません。
ミドリさん
うん。私はアゲ親になりたい。
アゲアゲくん
じゃ、運動会は出なくていいでしょう。
ミドリさん
・・・なぜ?
アゲアゲくん
アゲ親とサゲ親の違いはマインドにあります。
ミドリさん
「考え方」ってこと?
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
アゲ親は「嬉しい」を何よりも大事にするんです。
アゲアゲくん
「運動会に出て嬉しいかな?」と考えるのがアゲ親です。
ミドリさん
・・。サゲ親は?
アゲアゲくん
サゲ親は「正しい」を何よりも大事にします。
アゲアゲくん
「運動会出て正しいかな?」で考えたらサゲ親です。
ミドリさん
わ、私はどっちかな。
アゲアゲくん
「運動会出て、この子は嬉しいのかな?」って考えました?
ミドリさん
えっと、考えてません。
アゲアゲくん
あらら。サゲ親です。
ミドリさん
ががーん!
ミドリさん
で、でもさ!運動会出るなんて当たり前じゃない??私が子どもの頃、そんなの当然だったよ!
アゲアゲくん
それが「正しさ」のサゲ親発想なんです。
ミドリさん
あぁ!
アゲアゲくん
お子さんのためにも「出ない」方がいいですよ。
ミドリさん
なんでさ?
アゲアゲくん
無理矢理出ても、ロクなことがないです。
ミドリさん
アゲアゲくん
一番マズイのは人生に受け身になるでしょう。
ミドリさん
受け身?
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
アルバイトみたいな人生になりますよ。
ミドリさん
どういうこと?
アゲアゲくん
誰かの指示がないと生きていけない。自分で道を切り開けない。
ミドリさん
・・・。
アゲアゲくん
お子さんにどんな人生を歩んで欲しいですか?
ミドリさん
え!?幸せになってほしいよ!
アゲアゲくん
幸せになるには、どうすればいいでしょう?
ミドリさん
人並みのことが出来ないとダメなんじゃないの?
アゲアゲくん
それがサゲサゲ。
ミドリさん
えぇ?
アゲアゲくん
学校って「人並みのことが出来ないと」とか言ってきますね。
ミドリさん
うん。先生もそのノリだよ。サボるなんてとんでもない。
アゲアゲくん
それ、嘘八百なので気にしないでいいです。
ミドリさん
えぇーー!!
アゲアゲくん
先生の言うことは先生の都合なのです。
アゲアゲくん
「嬉しい」で人生が開けます。
アゲアゲくん
運動会出たけど嬉しくなかった。辛いだけだった。
アゲアゲくん
この経験はね。子どもを後ろ向きにさせるんです。
ミドリさん
後ろ向き。
アゲアゲくん
辛い経験をさせてきた親や先生をどう思うでしょう?
ミドリさん
恨むかもしれないね・・・。
ミドリさん
で、でも!親はそれでもやらせないといけないんじゃないの?
アゲアゲくん
親とはそんな役割ではありません。
ミドリさん
ええ!?
アゲアゲくん
「それでもやらせないといけない」はあります。
アゲアゲくん
注射とか・・マナー守るとか、勉強とか。
アゲアゲくん
でもそれは「いつかの嬉しい」に繋がってなくてはならない!!ここ大事!
アゲアゲくん
アゲ親も、無理矢理何かをさせることはあります。
アゲアゲくん
でも必ず!か・な・ら・ず!!
アゲアゲくん
「これをやったあと嬉しいが待っているからね!」という確信があるんですー!
ミドリさん
確信・・
アゲアゲくん
そう確信太郎です。略して確信。
ミドリさん
・・・。
アゲアゲくん
・・・。マジメにやります。すみませんでした。
アゲアゲくん
サゲ親は「やるのが正しいから!」でやらせます。
アゲアゲくん
残るのは「何にも楽しくないじゃないか!」という辛さ、です。
ミドリさん
!!
ミドリさん
あぁ、それ私、子どものころ経験したことある!
アゲアゲくん
そうなんですね。
ミドリさん
母が嫌がる私をね!ムリに学校いかせたの。何も楽しくなかった!
アゲアゲくん
そのあとの人生どうでした?
ミドリさん
マイナス思考になって、受け身だね。
アゲアゲくん
今、ミドリさんは分かれ道にいますよ。
ミドリさん
分かれ道?
アゲアゲくん
自分が経験した負の経験を繰り返すのか。止めるのか。
アゲアゲくん
どっちも選べます。
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
分かった!私は子どもとちゃんと心で繋がりたいの!
ミドリさん
「運動会出なくていいよ」って言う!先生にも説明する!
アゲアゲくん
その姿はアゲ親です。
アゲアゲくん
お子さんはどう思うか分かりますか?
ミドリさん
アゲアゲくん
「気持ちを分かってくれてありがとう」って思うんです。
ミドリさん
!!
アゲアゲくん
ハグと同じ。抱きしめる行為ですよ。
ミドリさん
それだよー!私、そういうお母さんでいたいんだよー!
ミドリさん
ありがとう。私、危ないとこだったね!
アゲアゲくん
いえいえ。良かったです!

 

アナタはどうしたいか?

学校行きたくない、授業がイヤ、運動会出たくないなど。

輪の中から外れることは不安が起こります。

 

先生は「運動会出るように」と言ってきます。

それは先生の仕事だから、です。

 

ある高校生の男の子がいます。

彼は高校卒業に、親への感謝を述べていました。

 

彼は小学校、運動会をボイコットしました。

 

「『出なくていいよ』って言ってくれて嬉しかった」

彼はそう言いました。

 

迷ったときは「そのさきに嬉しいはあるんだろうか」で判断してみてください。

分からない場合もあると思います。

運動会など、第三者が絡んだ場合はなおさら。

 

分からない場合は、本人の意志を尊重してください。

 

なぜか。

自分で選んだ先であれば、結果どうあれ後悔しないからです。

 

このサイトは「サゲる親とアゲる親」

アゲ親になる方法を語ります。

 

想像してみてください。

「どうすればいいの?」と迷う自分でなくなります。

「こうしよう!」と自らの意志で選ぶアナタがいます。

 

よろしければ引き続きお読みください。