第1回 サゲ親とアゲ親
~ミドリさん家の前にて~
ミドリさん
ねぇ、アゲアゲくん。本当に私の家に住む気なの?
アゲアゲくん
はい!
ミドリさん
いいのかなぁ。
アゲアゲくん
僕に野宿しろというのですか
ミドリさん
いや、そうじゃなくてさ。
ミドリさん
アナタ、どーみても未知の生物だよ?捕獲されても文句言えないよ?
アゲアゲくん
そういうものかな・・。
ミドリさん
いや、普通そうでしょ。
アゲアゲくん
大丈夫!ちゃーんと、この世界を予習してきたのですから。
ミドリさん
研究所送りにされても知らないからね。
アゲアゲくん
宇宙人じゃないんだから。
ミドリさん
ほぼ宇宙人じゃないかしら・・
ミドリさん
あとウチの子らが怖がったら野宿してもらうからね。悪いけど。
アゲアゲくん
ドラえもんも一緒に住んでるから大丈夫ですよ。
ミドリさん
・・・。「予習してきた」ってそれ?
アゲアゲくん
はい!がんばりました!
ミドリさん
実はおバカなのかしら・・・
ミドリさん
ドラえもんはフィクションだから。何でもアリなのよ。
アゲアゲくん
・・・。
アゲアゲくん
僕ってノンフィクション?
ミドリさん
・・・。
ミドリさん
大丈夫か!?
アゲアゲくん
心配ご無用ですよ。
ミドリさん
というわけで。今日からアゲアゲくんが住むことになりました。
アゲアゲくん
よろしくお願いします。
ミドリさん
みんな仲良く出来る?
子どもたち
はーい!
子どもたち
わーい♪
アゲアゲくん
ね?大丈夫でしょ。
ミドリさん
まぁ深く考えないでおこう。
アゲアゲくん
それではミドリさん!
ミドリさん
はい?
アゲアゲくん
僕のお家も決まったところで!
アゲアゲくん
「アゲ親学」の初レクチャーといきましょう!
ミドリさん
今日は疲れたからパス。
アゲアゲくん
えーー!!アゲ親になりたくないんですか
ミドリさん
単に疲れたの。
アゲアゲくん
むー。そんなんじゃ目標は遠くばかりですよっ!
ミドリさん
野宿する?
アゲアゲくん
明日にしましょうね。
サゲる親とアゲる親。
~翌日~
ミドリさん
じゃ基本から。サゲ親ってなに?
アゲアゲくん
気持ちをサゲる親ですよ。
ミドリさん
アゲ親は?
アゲアゲくん
気持ちをアゲる親です。
ミドリさん
まんまじゃないか。
アゲアゲくん
もうちょっと詳しく話しますか。
ミドリさん
そうしてください。
アゲアゲくん
子育ては気持ち次第なのですよ。
ミドリさん
・・まだ分からん。
アゲアゲくん
知らずに気持ちをサゲている親がいるのですね。
ミドリさん
・・・あぁ、いるかも。
アゲアゲくん
アゲ親は気持ちをアゲるのが上手なのですよ。
ミドリさん
サゲ親は気持ちを下げるばっかり。
ミドリさん
アゲ親は気持ちを上げるのが上手。
ミドリさん
そういうこと?
アゲアゲくん
その通り。
アゲアゲくん
料理は愛情。子育ても愛情(力説)
アゲアゲくん
人間の悩みとはね。
アゲアゲくん
「愛されているか」で全て集約出来るのです。
アゲアゲくん
アゲ親が大事にするのは、気持ち、感情、ハートフル!
ミドリさん
ふーん。じゃあサゲ親は?
アゲアゲくん
気持ち以外を大切にする親です。
アゲアゲくん
規則やお金や地位や世間体など。
ミドリさん
わ、私はどうなんだろう・・?
アゲアゲくん
うーん。
アゲアゲくん
子育てで悩んでいるならサゲ親の状態なのですよ。
ミドリさん
なんでさー?
アゲアゲくん
子どもほど気持ち重視だから。
ミドリさん
気持ちに寄り添わないとダメなのね。
アゲアゲくん
寄り添える方法がアゲ親学なのですよ。
ミドリさん
・・。ふーん。
ミドリさん
ねぇ?
ミドリさん
アゲアゲくんはなんでアゲ親学を教えにきたの?
アゲアゲくん
さぁ
ミドリさん
ガクッ!
ミドリさん
いい加減だなぁ。
アゲアゲくん
アゲ者は記憶を消されるのですよ。
ミドリさん
どういうこと?
アゲアゲくん
人の生死と同じですね。
ミドリさん
死ぬ代わりに記憶を消される?
アゲアゲくん
はい。
ミドリさん
なんのために?
アゲアゲくん
さぁ。
ミドリさん
軽いわね。
アゲアゲくん
あっはっは。
アゲアゲくん
僕がなんてアゲアゲ界から、こっちの世界へ来たのか。
アゲアゲくん
肝心な部分は忘れました。
アゲアゲくん
でも来てすぐ分かったことがあります。
ミドリさん
なに?
アゲアゲくん
ウソが多いですね。
ミドリさん
ウソ?
アゲアゲくん
はい。
アゲアゲくん
企業、政治家、先生や育児産業などなど。
アゲアゲくん
頭を使ってウソついている人が多い
ミドリさん
あぁ、そうかもね。
アゲアゲくん
あと我慢してる人。
ミドリさん
我慢?
アゲアゲくん
我慢して生きていくのが大事と思っておられます。
アゲアゲくん
僕はそんな世の中をなんとかしたい!
アゲアゲくん
アゲ親学は別名心のアゲ親学。
アゲアゲくん
サゲ親学もあるのです。
アゲアゲくん
サゲ親学は別名頭脳のサゲ親学。
アゲアゲくん
アゲ親学はね。個人の幸せを第一とします。
ミドリさん
?
アゲアゲくん
ミドリさんが幸せになるのが大事。
アゲアゲくん
幸せになるならね。
アゲアゲくん
アゲ親学捨ててもいいですよ。
ミドリさん
すごく矛盾してない!?
アゲアゲくん
してますね。
アゲアゲくん
儲け主義の育児産業、学校、いわゆる毒親。
アゲアゲくん
共通するのは「子どものためになってない」です。
アゲアゲくん
愛が足りないのですよ。
アゲアゲくん
方法も伝わっていかない。
アゲアゲくん
僕は愛し方を伝えるため、こっちの世界へ来たのでしょう。
アゲアゲくん
僕は世界を敵に回してでも。ミドリさんの幸せを考えますよ。
ミドリさん
そんな姿勢だったら村八分にされちゃうよ。
アゲアゲくん
それが思い込みなのですよ。
アゲアゲくん
人は善なのです。
ミドリさん
・・私、すぐ怒鳴るし、自己中なんだけど。
アゲアゲくん
いえいえ。善ですよ、ミドリさんも。
アゲアゲくん
「絶対こうしなさい」と僕は言いません。
アゲアゲくん
ミドリさんが選んでください。
アゲアゲくん
辛いときは逃げてください。
アゲアゲくん
やってみたいことはやりましょう。
アゲアゲくん
究極的にはね。
アゲアゲくん
「違うな」と思ったらアゲ親学も捨ててください。
ミドリさん
・・。
アゲアゲくん
ミドリさんが幸せにならないと何も意味がないのですよ。
ミドリさん
私の味方になってくれるの?
アゲアゲくん
喜んで。
ミドリさん
私の母さんや父さんは厳しい人でさ。
ミドリさん
小さい頃、脅されたこともあるんだ。
ミドリさん
恋愛や結婚で寂しさが埋まるかと思ったけど違った。
ミドリさん
子どもたちからも愛想尽かされるんじゃないかって・・・。
アゲアゲくん
寂しかったのですか?
ミドリさん
・・・。うん。
アゲアゲくん
僕は味方ですからね!
ミドリさん
・・うん。
アゲアゲくん
愛情を僕がお伝えします。
ミドリさん
・・・よろしく。
ミドリさん
恥ずかしいこと言うけど。
アゲアゲくん
はい?
ミドリさん
「となりのトトロ」みたいな家族になりたいんだ。
アゲアゲくん
す、素晴らしい
ミドリさん
えーそんなことないよ。私、怒ってばっかりのボス猿だよ。
ミドリさん
わ!
アゲアゲくん
僕が絶対アゲ親にしてみせます。
ミドリさん
あ、ありがとう。
アゲアゲくん
ミドリさんのことも好きになれそうです♪
ミドリさん
照れるなぁ。
ミドリさん
でも、こんなこと誰にも言えなかった。不思議。
アゲアゲくん
僕と一緒にいると、だんだん素直になっていくのですよ。
ミドリさん
・・・そうなの?
アゲアゲくん
好きなものは好き、嫌なものはイヤ。
アゲアゲくん
それでいいんです!
ミドリさん
私は今まで逆だったなぁ。
アゲアゲくん
それはそれで意味はありました。
アゲアゲくん
今度はアゲアゲを知っていきましょう!
アゲアゲくん
もっと好かれたいんですよね?
ミドリさん
うん。
ミドリさん
何歳になっても親子で買物行けるような関係でいたいな。
アゲアゲくん
それも前向きに、ですよね。
ミドリさん
うん。
アゲアゲくん
アゲ親とサゲ親の違いは気持ちの違い。
アゲアゲくん
まずは知ること。知れば気づきが生まれます。気づきは変化を起こします。誰でもアゲ親になれて、親子は幸せになれます。僕はアゲ親学を広めて、世の中をアゲアゲにしていきたい
ミドリさん
・・
アゲアゲくん
下がっているのは、そもそもの教育観や子育て観が間違っているからです。親子は共鳴しあいます。子育てとは自分のコピーを作ること。間違った人生観はまた子に引き継がれ連鎖していくのです
ミドリさん
・・・
アゲアゲくん
このままではいけない。この日本を、親子をなんとかしなければ。日本中の心ある人は様々な思いを抱き活動しています。しかし如何せん数が少なすぎる。みんな自分のことで精一杯。多勢に無勢。このままでは日本は下がりに下がってしまう。そう、アゲアゲくんとは沢山の熱意、慈愛、魂の集合体であって・・・
ミドリさん
なんか出てるー!?
ミドリさん
分かった、分かったから、落ちつきなさい
アゲアゲくん
分かってくれましたか
ミドリさん
えぇ。よーく、わかったわ
ミドリさん
あなたがちょっと怪しいってことが・・・
アゲアゲくん
今、日本中がサゲサゲです!
ミドリさん
えー?ほんとかなぁ。
アゲアゲくん
ホント、ホント。
アゲアゲくん
僕は日本中をアゲアゲにしたい!
ミドリさん
アゲ親学が広まって日本中がアゲアゲになったら、どうするの?
アゲアゲくん
よくぞ聞いてくれました。聞きたいですか?
ミドリさん
・・じゃあ聞きたい
アゲアゲくん
日本中がアゲアゲになるとですね・・・
アゲアゲくん
アゲアゲ・メタモルフォーゼΩ(オメガ)が起こるのです!!
ミドリさん
・・・そ、そう。がんばってね
アゲアゲくん
・・・
アゲアゲくん
メタモルフォーゼΩについて聞いてくれないんですか?
ミドリさん
また今度ね
ミドリさん
やっぱり怪しい・・・
サゲサゲとアゲアゲ
アゲ親は気持ちを上げるのが上手な親。
サゲ親は気持ちの上げ方が分からない親を言います。
アゲアゲくんが「ウソ」と言っていた子育て論があります。
理屈を並べて「これでうまくいきます」という方法論です。
それは気持ちを無視したサゲ親学。
アゲアゲくんはそんな理屈に違和感を感じています。
全体があって、個人があるのではない。
個人の幸せの集合体が、世の中の幸せ。
アゲアゲくんには抱く理想があるのです。本人忘れてるけど。
アナタが幸せになれば、世の中がその分良くなる。
アゲアゲくんはそう思っています。
まずはアナタが幸せになりましょう。
捨てたい常識やルールは捨てても大丈夫ですから。
上がった気持ちをお子さんに分けて、伝えてください。
そのとき、世の中は良くなるのです。
「私は幸せになりたい」
「この子にも幸せになってほしい」
そう思う方は他記事もご覧ください。