第22回 不登校の解決はエナジー
~しばらくして~
冷たいわけでなく
初登場のユイちゃんは中学1年生。
マジメな性格で、優等生です。
「手のかからない良い子だ」と思ってたミドリさんは大慌て。
対してアゲアゲくんは冷静ですが、この差がアゲアゲとサゲサゲの違いです。
決して優しくないとか、どうでもいいとかじゃないんです。
アゲアゲくんは不登校を悪・問題と思っておらず、チャンスと思っています。
サゲ親ほど、平均化や均質化を求めます。
アゲ親は個性や我を尊重します。
今、世の中はサゲサゲです。
誤解を恐れず言えば、不登校を悪・問題とみているのが世間です。
アゲアゲくんは不登校を「それは当然」という感覚で観ています。
例えるなら、不良の子が学校サボるのも不登校です。
アゲアゲくんには同じに見えるのです。
この差に「不登校をバネに成長できた」となるか、深刻化を招くか、の分かれ道があります。
アゲアゲエナジー
~夕方~
~夕食~
~夕食後~
無理解は下がる
「自分の気持ちを理解してくれない」
そんな無理解はエナジーを奪い去ります。
エナジーを失った瞬間は「どーんっ!」と肩から背中にかけて、30kgの重しを乗せられたような感覚になります。
子どもは感受性の塊です。
「この子は何千倍も苦しんでいる」
この前提で間違いありません。
大人の数倍の、嬉しいや楽しいを子どもたちは感じているのです。
サゲサゲの価値観にお気をつけください。
サゲ親は正解の行動をひたすら取らせようとします。
子どもからすれば「気持ちを分かってくれない」と無理解なのです。
ある社会人になった30代の男性は、小学校から中学校まで不登校でした。
彼は朝、夕方と登下校する級友たちを眺めては自らを責めていたそうです。
やがて彼は偶発的に、不登校の子が集まる会に参加しました。
そこで「折角不登校になったんだから遊ぼうぜ」という大人たちと出会いました。
寄り添ってくれる大人達に囲まれ、彼は前向きさを取り戻していきました。
今、彼は自分の経験を、同じ不登校で悩んでいる子どもたちに向けて情報発信しています。
不登校の解決は本人がするものです。
「この子は私の数千倍悩んでいる。苦しんでいる」
その前提に立てば、無理解は避けられます。
やがてエナジーが回復していきます。
自ら扉を開けるようになります。